市内で起きたことを綴る「足軽日記」ですが、今回は少し視点を変えて
本日大分市で行われた「第23回大分県国保地域医療学会」で行われた
特別講演の内容をお伝えします。
というのは、講師はあの、北海道夕張市の夕張医療センター長の
村上智彦さんだったからです。
現在、財政再建団体となっている夕張市の公立病院を現在経営している(指定管理者として)医療法人財団「夕張希望の杜」理事長でもある村上さんが来県することを知りしかも聴講無料と聞き、お邪魔したわけです。
写真は会場のようす。檀上向って右が村上医師。ちなみに左は全国国民健康保険診療施設協議会大分県支部長でもある杵築市立山香病院院長の坂本啓二医師です。
村上さんのお話を少しご紹介しますと・・・。
「医療費を下げるのは予防につきる。医師は病気を探すのが仕事。健康づくりはワークシェアで。保健師や栄養士に期待する」
「夕張の病院には赤ひげは要らない。大事なことは普通の医師が入れ替わり絶えず働きに来れるシステムづくり」
「無駄な救急車出動を減らすだけで、死亡率も低下。いかにそれまで救える人を救えなかったということだ」
「疾病の量で最も多いのは生活習慣病。なのに増える一方なのは専門医。それがアンバランスのもと」
「最先端医療機関があるから東京在住民がもっとも健康のはず。でも違う。医療の高度化と健康度をつなぐ関連性は薄い」
「田舎にデパート(大病院)は要らない。コンビニ(診療所)で十分」
今にして思えば、至極当たり前のことを訴えていましたが、なかなかできないものです。目からウロコの講演でした。
終了後、坂本院長と村上医師を尋ね、写真を撮らせてもらいました。